Siriusは、複数のソフトウェアが連携して、シミュレータとしての機能を提供します。
グラフィックには、Unreal Engine 4を採用し、美麗なCGをリアルタイムで描画します。
シナリオ制御には、三咲デザイン開発のオープンソース・マルチエージェント交通流シミュレーション Re:simを採用し、複雑な交通流の再現も可能です。
複数の車両、自転車、歩行者インターフェースとの接続を前提として、車両対車両、車両対自転車などのシミュレータ実験などにも対応します。
Function Extenderプログラムにより、複雑なシナリオ制御の実現や、音声・アイコン表示などのCGカスタマイズ、さらにはモーションシステムや外部ハードウェアとの連携まで、様々に機能拡張することができます。
S-Functionを介して、Simulinkとの連携も可能です。
Re:simは、三咲デザインが開発を進めているマルチエージェント交通流シミュレーション・プログラムで、2020年にオープンソースとして公開予定です。単独でのシミュレーションはもちろんのこと、Siriusにおけるシナリオ車両の制御用プログラムとして利用できるように設計されています。
(Re:simについては、別途専用ページを開設予定です)
S-Inerfaceは、車両、自転車、バイク、歩行者などのシミュレーション中の交通参加者を制御するためのインターフェースです。ドライビング・シミュレータの場合には、以下のようなプログラム構成となります。操縦装置とのインターフェース用DLLをカスタマイズすることで、ゲームコントローラー以外にも、ポテンショメータなどのセンサー値を取得して動かすなどにも対応できます。また車両モデルをSimulinkに実装して、連携させて動かすことも可能です。
Function Extenderは、複雑なシナリオ制御を行ったり、標準機能では実現できないような機能を実現するために用いたり、外部ハードウェアとの連携を行ったりするために使用します(そのため必須のプログラムではありません)。
Score, S-Interface , UE4, Re:simとは、UDP通信によりデータをやり取りするので、通信フォーマットさえ準拠していれば、どのような言語でも開発可能です。
たとえば、状況に応じて、あるCG(ポリゴン)を表示させたり消したりしたい、という場合などに使用します。UE4のブループリントでも、同じことは出来ますが、ブループリントでは記述が大変であったり、処理速度が遅くなってしまったりする場合には、Function Extenderの方に処理を記述する方が簡単な場合もあります。